結界

<結界>とは本来建築空間を構成する要素を意味する述語です。一方、その意味する対象の使われ方から見ると、あるひとつの空間と、もうひとつの空間との、境界としての役割を担っています。物理的にはそのふたつの空間を行き来することは可能です。しかし、それをさせない/してはいけない/するためには心理的ハードルを越えなければいけない、ということを心のどこかで感じとってしまいます。そのような境界が結界です。

言い換えれば、結界とは見えない壁、すなわち「心理的障壁」です。

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