DesignWorkshopからRadianceへ

ここでは、もう少し自由に画像をコントロールするための方法を記します。

  1. エクスポートされるファイルについて
    1. .rif ファイル
    2. .mat ファイル
    3. .rad ファイル
  2. .rif ファイルの編集
    1. ビューに名前をつける
    2. 同じモデルを複数のビューでレンダリングする
    3. 解像度(画像サイズ)を変える
    4. 画質を変える
  3. .radファイルの編集
    1. 太陽の位置と天候の変更
  4. マテリアル(テクスチャ)の変更(未完成)

エクスポートされるファイルについて

DesignWorkshopモデルをRadianceでレンダリングするときは、下記の3点セットが必要です。Radianceシーンをエクスポートすれば、自動的に3つできあがります。すべてテキスト形式なので、エディタで編集できます。

.rif ファイル

.rifファイルは、視点設定や解像度などのレンダリング設定が書き込まれたファイルです。

画質や解像度などを調整したい場合は、このファイルを編集します。

.matファイル

.matファイルは、マテリアル情報(テクスチャや光源)が書き込まれたファイルです。

通常の使用においては、とくに編集する必要はありません。
ただし、RadianceやDesignWorkshopの標準でないテクスチャを使いたいときは、編集しなければいけません。

.rad ファイル

.radファイルは、モデルの幾何学情報(形状や座標)、太陽位置の設定、空や地面の設定が書き込まれたファイルです。

日時、空(太陽や天候)や、地面(サイズや色)の状態を変更したい場合は、このファイルを編集します。

.radファイルは、かなり大きなファイルなので、Windows標準のノートパッドや、Mac標準のSimpleTextでは、編集できない場合があります。その場合は適当なエディタを入手してください。フリー、シェア、よりどりみどりです。

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.rif ファイルの編集

Radianceを有効に使うために、エクスポートされた、.rad, .mat, .rifファイルそのものを書き換えた方がよい場合があります。画質に大きな影響を及ぼすのは、この.rifファイルに書かれたパラメータなので、少なくとも.rifファイルの編集だけは覚えましょう。オプションの内容については、.rifファイル内に簡潔に記述されています。

以下、Radianceファイルを、DesignWorkshopからdelos.rif, delos.mat, delos.radという名前でエクスポートしたものと仮定して説明します。

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ビューに名前をつける

エクスポートされたdelos.rifをエディタで開き、view=で始まる行を下記のように変更します。

view= -vtv -vp 35.1595 -25.1717 11.4829 -vd -35.1595 25.1717 0 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0

view=agora -vtv -vp 35.1595 -25.1717 11.4829 -vd -35.1595 25.1717 0 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0

Radianceがつくる画像ファイル名

上の場合

delos_1.pic

view=agora とした場合

delos_agora.pic

 

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同じモデルを複数のビューでレンダリングする

まず、DesignWorkshopでひとつの視点を決めてから、ビューメニューから「ビューの設定」を行った後、Radianceシーンをエクスポートします。

次にDesignWorkshopで次の視点に移り「ビューの設定」を行ってから、最初にエクスポートしたRadianceシーンと異なるファイル名で、Radianceビューをエクスポートします。

このようにしてレンダリングしたい視点を次々とエクスポートします。筆者の場合は、3.rif、4.rif......というようにナンバリングしてビューをエクスポートしています。ファイル名が、DesignWorkshopのビューの名称と同じになるようにしておいた方がいろいろと好都合です。

つまり、最初にエクスポートしたビューが、DesignWorkshopの「ビュー2」に対応するので、2番目以降のファイル名は、3.rif、4.rif....とすればビュー名と.rifファイル名が一致し、後で比較検討するときに少し楽になります。

ビューをエクスポートし終えたら、エディタですべての.rifファイルを開きます。ここでは、delos.rif, 3.rif, 4.rif, 5.rif がエクスポートされていると仮定します。

  1. delos.rif のview= で始まる行を探してください。

    view= -vtv -vp 35.1595 -25.1717 11.4829 -vd -35.1595 25.1717 0 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0

  2. ここでviewにDesignWorkshopに設定したのと同じ名前をつけておきましょう。できあがったファイルを名前順に並べるときに便利なように、ビュー1〜9は、01,02,...にします。

    view=02 -vtv -vp 35.1595 -25.1717 11.4829 -vd -35.1595 25.1717 0 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0

  3. 3.rif のview=で始まる行を探し、03というに名前をつけます。その行を丸ごとコピーし、delos.rif のview= で始まる行の下にペーストします。

    view=02 -vtv -vp 35.1595 -25.1717 11.4829 -vd -35.1595 25.1717 0 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0
    iew=03 -vtv -vp 39.7129 -28.4316 26.0934 -vd -39.7129 28.4316 -20.516 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0

  4. 3.rif, 4.rif....と次々にview=で始まる行を探し、viewに名前をつけ、その行を丸ごとコピーし、delos.rif のview= の下にペーストします。

    view=02 -vtv -vp 35.1595 -25.1717 11.4829 -vd -35.1595 25.1717 0 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0
    iew=03 -vtv -vp 39.7129 -28.4316 26.0934 -vd -39.7129 28.4316 -20.516 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0
    view=04 -vtv -vp 29.1564 -141.492 7.47533 -vd 30.8816 140.458 18.2058 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0
    view=05 -vtv -vp 77.918 41.1969 12.055 -vd -28.457 -35.9038 -0.30794 -vu 0 -0 1 -vh 75 -vv 75 -vs 0 -vl 0
    .......

レンダリングに必要なのは、delos.rif, delos.mat, delos.radだけで、3.rif, 4.rif...などは不要です。削除してかまいません。

このような.rifファイルをつくっておくと、Radianceは、delos_02.pic, delos_03.pic, delos04.pic, ....と画像を作成してくれます。

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解像度(画像サイズ)を変える

これはとても簡単です。.rifファイルの中の、RESOLUTION=で始まる行を書き換えるだけです。

標準では、

RESOLUTION= 512

で、512×512ピクセルの画像が作成されます。つまり、RESOLUTIONで指定する値を一辺とする正方形の画像が作成されるわけです。ですから、

RESOLUTION= 1344

のように変更してください。

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画質を変える

画質に関連するオプションは、QUALITY、DETAIL、VARIABILITY、INDIRECT、PENUMBRASがあります。以下、.rifファイル内のコメントとRadianceマニュアルを参考に説明します。パラメータの違いによる画質の差は、各項目の比較画像ページをご覧ください(比較するために大きな容量の画像を使っていますので重いページです。またQuickTimeプラグインが必要です)。

各パラメータは、大文字小文字どちらでもかまいません。また頭文字だけでもオーケーです。

これらは、すべてRadianceプログラム「rad」のオプションです。他にもいろいろなオプションがありますので、詳しくはRadianceマニュアルを参照してください。

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.radファイルの編集

.radファイルには、DesignWorkshopで作成したモデルの幾何学情報(形状や座標など)の他に、太陽や地面の設定が書き込まれています。DesignWorkshopの中で事前に太陽の位置を設定しておけば、とくに編集する必要はないでしょう。

太陽の位置と天候の変更

太陽位置は、DesignWorkshopで設定した値がそのまま使われ、.radファイルの先頭行に書き込まれています。変更したい場合は、DesignWorkshopで設定し直してからあらためてエクスポートする方法と、.radファイルの先頭行を変更する方法があります。.radファイルを変更する場合は下記を参考にしてください。

!gensky 3 21 13 +s -a 40

天候を変えるには、+sの部分を変更します。下記のオプションがあります。

 -s  快晴で、太陽が見えない状態(太陽はぼんやりと見える)

 +s  快晴で、太陽が見える状態(太陽の形がわかる)

 -c  曇り

 -i  快晴と曇天の中間で、太陽が見えない状態(太陽はぼんやりと見える)

 +i  快晴と曇天の中間で、太陽が見える状態(なんとなく太陽の形が分かる)

 -u  曇りで、均質な空模様

比較画像(4KB×6枚)

このオプションはDesignWorkshopの中では変更できません。エディタを使って、.radファイル自体を書き換えてください。

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マテリアル(テクスチャ)の変更(未完成)

マテリアルとは素材のことで、DesignWorkshopのテクスチャやオブジェクト色に相当します。

Radianceでは、水面のような状態を計算式で発生させたり、画像ファイルを貼り込んだりできます。

DesignWorkshopからのエクスポートされたマテリアル情報ファイル(.mat)の中では、DesignWorkshopでテクスチャを設定しているかいないかによって、扱い方が変わります。

一方、Radianceにもいくつかのマテリアル設定がありますが、DesignWorkshopのエクスポートを用いて編集する場合必要なのは、plastic というタイプのマテリアルでしょう。

 

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